アラフィフおひとりさま暮らし

気がつけばもうアラフィフ。さて、これからどう生きよう。

アラフィフ同士で好きな映画の話をしたら。。。

 

同じくアラフィフシングルの日本の友達に、

「私、実はいまだに映画はTSUTAYAでDVD借りて見てる~!」

と軽く衝撃を受ける時代遅れっぷりを告白され、そこから好きな映画の話に発展。

 

どちらも列挙する映画が古い古い(笑)

お互い20代に見た映画ばかり。

 

20代。今の年齢のまだ半分だったとき。

「青い」という言葉がぴったりだったあの若かりし頃。

まだ世間の荒波にほとんど揉まれておらず、

人生の酸いも甘いも、子供がビールを味見する程度しか味わっておらず、

心がすれていなくて、

でも精神的にはそこそこ大人になって

物事を深く見られるようになったり、

人の感情を推し量れるようになっていたり。

そういう年頃だったせいか、

あの頃に覚えた感動って強烈に心に残って離れないものなんだな、

・・・とそんなことを考えさせられました。

 

そういえば、同世代の同僚が少し前に、

最近何をしても、何を見ても、昔ほどの感動を感じられない、

ってぼやいていたのだけど、

それって、裏を返せば同じことなのですよね。

 

とは言っても、酸いも甘いも経験したからこそ心を動かされるものもある。

 

同じく20代の頃に見た「イル・ポスティーノ」というイタリア映画。

当時は、なかなかいい映画だなーとは思った記憶はあるものの、

あまり心には刺さらなかった。

 

ところが、つい最近、テレビでやっていたのをたまたま見たら、

自分も純粋だった20代の頃には感じ取れなかった

主人公の純粋さ、ひたむきさや、

ゆっくりと少しずつささやかに築き上げられる人間関係の温かさが

これでもかーというくらい心に突き刺さりまくりで、

涙腺が堤防決壊状態でした。

終わった後もあまりに切なさ過ぎて、

うううっと嗚咽のような音を発して、しばらく泣いていたほど。

 

アラフィフなんだけれども

まだまだ未熟で、日々心の葛藤だらけで

体ばかりが年を重ねて、

精神年齢が実年齢に全く追いついておらんじゃないか、と思う毎日ですが、

それでも50年近くも生きると、

経験値の増加とともに、

着実にものの見方は変わってる、

いろいろな角度から物が見られる、

今まで気がつかなかったことの大切さを感じられる、

年を重ねることは悪いことばかりじゃないのかもしれませんね。